ツボの症状別一覧
四十肩・五十肩
四十肩・五十肩は、40~50歳代の人に見られる肩の痛みで、正式には肩関節周囲炎と言います。老化現象のひとつで、症状がひどくなると腕が上がらなくなることもしばしば。肩のゾーンをしっかり刺激すると、血流が促されて症状が軽くなったりします。
四十肩・五十肩に効く足裏ツボ
- 四十肩・五十肩点
(しじゅうかた・ごじゅうかたてん) - 薬指と小指の股の間から、まっすぐ下がったふくらみの部分に位置します。痛む肩と同じ側の足を刺激しましょう。
- 肩(かた)
- 人差し指の付け根の下から小指の方向に、首から肩に効くツボが並んでいます。この部分を刺激すると、首から肩への血液の流れがスムーズになり、肩のこりが徐々にほぐれていくのが実感できるはずです。効果的な揉み方は、人差し指の方から小指側へ向かってよく押し揉むことです。
四十肩・五十肩-肩ツボ
- 肩井(けんせい)
- 肩井は肩の上、ほぼ中央にあるツボです。このツボを指で(ツボ押しの道具などでもOK)押さえて、痛い方の肩の腕を上下に20回くらい揺り動かします。
- 臑兪(じゅゆ)
- 肩甲骨の上のでっぱりの下縁にある凹み
- 臂臑(ひじゅ)
- 肩ぐうと4寸ほど横隣。ちょうど方の付け根部分。
- 天宗(てんそう)
- 肩甲骨の中央の凹み。ツボを押すと電気が走るような痛みを感じます。かなり効きます。
疲労-手ツボ
- 肩りょう(けんりょう)
- 腕を上げると出来る肩関節の2つの凹みの後方の凹み
- 巨骨(ここつ)
- 肩端を上行して両叉骨の間陥中にあり
- 肩内稜(けんないりょう)
- わきの下にできるシワと肩ぐうの中間
- 肩ぐう(けんぐう)
- 腕を上げたときに肩に出来る2つのくぼみのうち、胸側の方。
腰痛
"現代人の宿命の苦痛"と言われている腰痛。人は、体重のほとんどを腰で支えているため、腰に負担がかかりやすく筋肉疲労から腰痛になるケースが多いのですが、内臓の不調やストレスからくる腰痛もあり、慢性化しやすいので気をつけましょう。
腰痛に効く足裏ツボ
- 湧泉(ゆうせん)
- 湧泉は、体力や気力を高めて体全体を元気にする万能のツボで、土踏まずのやや上の中央、足の指を曲げてへこんだ所にあります。両手の親指の先を使って強く押し揉みます。
3秒間隔で押したり弛めたりの刺激を交互におこない、湧泉が温かくなるまで繰り返します。 - 腎臓(じんぞう)
- 腰痛の原因として内臓のはたらきが悪くなっている場合、
体全体にエネルギーを送り出す場所で、なおかつ内臓の要である腎臓を刺激すると効果的です。 - 坐骨(ざこつ)
- お尻の骨である坐骨は、座ったときに体重が最もかかる部分。ですから、右腰が痛いときは右足、左腰が痛いときは左足という具合に、 痛い方の足裏を重点的に刺激してください。両足を揉むと予防的効果が期待できます。
腰痛に効く耳ツボ
- 腰痛帯(ようつうたい)
- 腰痛帯は、耳の上部1/3の部分にある腰に関連するツボが集中している場所です。軽くつまむようにして刺激してみましょう。
腰痛-足ツボ
- 附陽(ふよう)
- 外踝の上3寸で、アキレス腱の前
- 崑崙(こんろん)
- 足外踝の後ろで、アキレス腱の前際
- 中封(ちゅうほう)
- 足関節の背面中央あたり※図参照
腰痛-ひじツボ 手ツボ
- 腰腿点(ようたいてん)
- 手の甲にある人差し指の骨と中指の骨が合わさる所にあります。
- 外関(がいかん)
- 手首を後ろに反らす時に出るしわの中央から側に指2本分の所にあります。
- 曲池(きょくち)
- ひじを曲げた時にでるしわの外側にあります。
腰痛-足くびツボ
- 命門(めいもん)
- 第2腰椎の下、ヘソの真後ろ。まずこのツボをとり、志室、陽関、大腸兪と取穴すると分かり易い。
- 志室(ししつ)
- 命門の左右外側3寸のところ
- 陽関(ようかん)
- 陽骨の上縁を結んだ線上の脊柱と交わるところで命門の下
- 大腸兪(だいちょうゆ)
- 陽関の左右外側へ1寸5分
- 秩辺(ちっぺん)
- 背部正中線の仙骨と尾椎の間から左右へ3寸のところ
- 胞肓(ほうこう)
- 秩辺の上2寸
- 腎兪(じんゆ)
- ちょうどウェストベルトの高さで、背骨から指二本分外側。
- 環跳(かんちょう)
- 位置は、お尻の横、股関節部で股関節の外側にできる横絞の外端です。
せき
かぜをひいて、のどや気管支がおかされると咳がでます。長くせきが続くと、体力を消耗させて、ますます風邪をこじらせる要因となりますので軽い咳でも注意が必要です。咳が出るのは、肺や気管の働きのほか、脳の延髄にも関係しています。せきこんだときに胸が痛むようならば、痛む方の足を重点的にもみほぐしましょう。
せきに効く足ツボ
- 気管支(きかんし)
- のど・気管支ゾーンは、親指と人差し指との股の間に位置します(左図参照)。かかとに向かって(矢印の方向)じっくりとのど・気管支ゾーンを押しもめば、のどの痛みやせきの症状が緩和されます。
- 肺(はい)
- 肺ゾーンは、咳や胸がぜいぜいいうなどの症状を和らげる効果があります。右足→右肺、左足→左肺に対応しているので、苦しい側の肺に対応した方を重点的にもんでください。呼吸器系が弱い人は、普段からもんでおくと、風邪の予防に最適です。
- 延髄(えんずい)
- 延髄は、親指中央からやや下に位置します。呼吸器のはたらきをよくして、せきを止め、吐き気を抑える効果がありますので、刺激すると喘息の予防にも効果があります。
せき-胸ツボ 腹ツボ
- 天突(てんとつ)
- 咳止めのツボといえばこの「てんとつ」がおすすめ。のどが真っ赤にはれて痛いときも効果てきめん。炎症は止められませんが、症状を和らげることができます。
- だん中・巨闕(こけつ)
- だん中は、両方の乳頭のちょうど真ん中、巨闕はみぞおちのすぐ下にあるツボです。この2つのツボを軽く手のひらでやさしくマッサージしてください。咳の苦しみを緩和する塗布薬を塗るときも、このツボを中心に塗ってください。
せき-背中ツボ
- 大椎
- 大椎のツボは、一番下の頚椎(首の骨)と一番上の胸椎(背骨)の間にあるツボです。首の下あたりの骨を触ってみて次の骨との間が比較的大きく穴のようになっているところです。首を前に倒すと、後ろ襟の辺りに出っぱる骨があると思います。その骨の下です。ここは少し強めに、指先で押してください。解熱にも効果のあるツボです。肺兪肺兪は、大椎の下の背骨の出っ張りから数えて3コ目の出っ張りの背骨を見つけてください。その両脇から、約2~3cm離れた所にあるツボです。ここを指先で強く押してマッサージしてください。
- 心兪
- 心兪は、肺兪から2コ下の背骨の左右、やはり背骨から約2~3cm離れた所にあるツボです。ここも同じように強くマッサージしてください。
せき-ひじツボ
- 上尺沢(しゃくたく)
- 尺沢よりやや上にあるツボなので、ワンセットで刺激できます。押す場合は、呼吸に合わせて、押して離してを繰り返しましょう。
- 尺沢(しゃくたく)
- ひじの内側にできる横ジワの線上にあり、真ん中よりやや親指よりにあります。押すと、グイッと指が入りますが、ここはズ~ンと痛みが走るくらい強く押すのがポイントです。